先日の商店街のリーダー育成キッフオフセミナーで
原口教授が「島津義弘公」を大河ドラマに!ということで
盛り上がったということがありましたが、
考えてみると、島津義弘公に関係が深い加治木は一度
大河ドラマの関連する土地になっていたことを思い出した。

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そう山崎豊子「二つの祖国」、NHK大河ドラマ「山河燃ゆ」
主人公「天羽賢治」のモデルの一人と言われる伊丹明氏の
成長の地である。(もう一人のモデルはハリー・カツジ・フクハラ)

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伊丹明氏は、米国籍で加治木の叔母のところにあずけられ、
加治木中学(現在の加治木高校)、大東文化学院(現在の大東文化大学)に進学後、
アメリカに戻りカリフォルニア大学を経て、カリフォルニアの日本語新聞の記者となる。
しかし、太平洋戦争が始まると、日系人収容所へ収容された。その後、アメリカ陸軍情報部に
勤務。その際にドイツから日本に寄贈された潜水艦の情報で鹿児島弁が使われていたものを
解読したりもした。極東国際軍事裁判(東京裁判)にて通訳モニターとして働くが
二つの祖国に挟まれ苦しんだ結果からか、ピストル自殺を遂げる。

大東文化大学に日本初の通訳大学院ができたが、通訳演習室に伊丹氏の
東京裁判で仕事をしている時のレリーフがおかれているという。
ちなみに同じデザインのレリーフが加治木にもある
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春から戦中、戦後の本を読んでいく中で、
「二つの祖国」を読み返していたのだが、昨日読了した。
加治木高校、且つ、弓道部の先輩ということもあり、改めて読み返してみて
いろいろと感じることがあった。加治木という土地には様々な歴史が眠っている。

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小説内にも出てくる加治木武家屋敷の遺構のひとつ「曽木家の門」